2013年11月21日

生活保護改悪とベーシック・インカムの可能性



ベーシック・インカムのチラシPDF

ベーシック・インカム」という言葉を聞いたことがありますか? これは、「すべての人が無条件で生活に必要な所得への権利をもつ」という社会保障の考え方のことで、「無条件給付」「基本所得」とも呼ばれています。今の社会保障は、収入が途絶えると、基礎年金や雇用保険や生活保護などで生活を保障する、という仕組みです。しかし、消えた年金、雇用保険未加入者への対応、生活保護の「漏給」(必要な人が利用できていないこと)など、問題が山積みです。これを、生活に必要なお金をすべての人に支給することで置き換えるとどうなるか――これがベーシック・インカムの発想法です。奇想天外に思われるかもしれません。しかし、すでに200年ほどの歴史をもつ“老舗”の議論です。



近年、日本では、障がい者母子世帯生活困窮者など、様々な人々に対して「自立支援」を求める動きが強まっています。これは、「ワークフェア」という、アメリカなどの動きを追っています。しかし、いくつかの国では、ワークフェアに代わるものとしてベーシック・インカムが議論されています。働いてお金を得ることは尊く、また大事なことです。しかし、このことにこだわりすぎると、働かないこと、働けないこと、さらには働くこと以外の様々な生活の豊かな営みが、軽んじられてしまわないだろうか。それは、もしかすると今の社会の“貧困”、“息苦しさ”、“生きづらさ”につながってはいないだろうか。ベーシック・インカム論は、こうした今の社会の在り方を根本から考えてみることの重要性と可能性を私たちに教えてくれます。



今回は、東海圏初の、市民向け「ベーシック・インカム講座」となります。関西と関東から、ベーシック・インカム論の専門家がここ愛知にやってきます。ベーシック・インカムって何? どんな議論や実践があるの? どんなメリットや論点があるの? 今回は、これらの疑問が一気に氷解する、またとない機会です



 



◆日時  2013年12月21日(土) 13:30〜16:30



◆会場  愛知県産業労働センター「ウインクあいち」11階中会議室B1104



JR名古屋駅桜通口徒歩2分) 



◆講演・講師



1.生活保護のワークフェア改革の問題点



  
日本福祉大学 小林勇人氏

2.なぜ今ベーシック・インカムか



 埼玉県立大学 堅田香緒里氏


◆参加費 無料(予約不要)



主催 ベーシック・インカムを考える会2013



共催 反貧困ネットワークあいち



事務局:名古屋市中村区則武1-10-6名古屋法律事務所内

 

★お問い合わせ★

金城学院大学人間科学部  大山小夜

TEL 052-798-0180 FAX 052-798-4465

E-mail : saya@kinjo-u.ac.jp



 

 





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2013年10月07日

ブラックバイトと奨学金問題を考える市民シンポジウム

ブラックバイトと奨学金問題を考える市民シンポジウム
   〜若者の無限の可能性を信じて 夢と希望とチャンスを〜

入場: 無料

大学の学費が高騰する一方で、家計は苦しくなり、今や大学生(昼間部)の2人に1人が
教育ローンである何らかの奨学金を借りています。ところが、不安定雇用の拡大、格差と
貧困の拡がりは、大学を卒業しても奨学金を返せない多くの人を生み出しています。

 一方で、学費と生活費を稼ぐために、ブラック企業でアルバイトをして、残業代をもら
えない、病気になってしまったという学生の相談も増えています。

 このシンポジウムでは、わが国から「奨学金被害」と「ブラックバイト被害」をなくし、
真に学びと成長を支える学費と奨学金制度を実現するために、そして、これからの将来を
支える若者が安心して学ぶために、社会はどうあるべきか、私達は何をすべきか、一緒に
考えてみたいと思います。

日 時:2013年10月16日(水) 19:00〜21:00

場 所: 愛知県司法書士会 入場: 無料

講 演 「ブラックバイトと奨学金問題から考える教育の現状と課題」
     大 内 裕 和 氏(中京大学教授) 
奨学金アンケートと当事者の声
     ブラックバイト当事者の声
     質疑・討論

主催: 奨学金問題を考えるシンポジウム実行委員会

後援: 奨学金問題対策全国会議
     愛知県学費と奨学金を考える会
反貧困全国キャラバン2013愛知実行委員会

連絡先:水谷司法書士事務所
462-0810名古屋市北区山田1-1-40すゞやマンション大曽根2階
水谷司法書士事務所 司法書士 水谷英二
電 話 052-916-5080 FAX 052-911-3129
メールアドレス gfh03002@nifty.com
posted by あいちのネットワーカー at 15:30| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反貧困キャラバンinあいち

反貧困キャラバン学習会
日本社会に広がる貧困を格差をなくすために、キャラバンカーを全国に一巡させ、各地で様々な行動を展開する「反貧困全国キャラバン」が2008年、2012年と行われてきました。しかしながら、生活保護基準の切り下げ、社会保障の縮減、雇用制度改革など貧困と格差をさらに拡大させるような政策が展開されようとしています。そこで、本年も全国で貧困を克服する世論を喚起するために「反貧困全国キャラバン」を開催することとなりました。愛知県では、本年6月に岐阜県、三重県とも協力して「反貧困キャラバンプレ企画」を開催しましたが、10月17日から19日にキャラバンカーが愛知県に入ることとなり、反貧困ネットワークあいちを中心に、実行委員会を結成して「反貧困キャラバンinあいち2013」を展開することといたしました。
 実行委員会では、本年8月から強行された生活保護基準の切り下げが、「最後のセーフティネット」である生活保護に対する重大な攻撃であり、生活保護受給者が健康で文化的な最低限度の生活を維持することを困難にする危険が高いこと、他の制度にも波及することによって生活保護受給者のみならず貧困層全体に影響を及ぼす可能性があること、また社会保障・税一体改革の第一歩という位置づけられ国民生活全体にも影響を与えるものであることから、全国的に取り組まれている受給者による不服申請と集団訴訟の準備を支援するとともに、生活保護基準の切り下げから現在の貧困を考える取組を行うことを用意しています。そのために、県下の各自治体に、生活保護基準切り下げに関するアンケートを行うとともに、主な自治体との懇談会、宣伝行動などを行います。あわせて、10月19日には学習集会「取り戻せ、生存権―「人間裁判」から学ぶ」を朝日訴訟の原告朝日茂さんの承継人であった朝日健二さんなどを招いて、名古屋港湾会館で開催することとしています。
 そこで、貴団体にも、反貧困キャラバンinあいち2013年にご協力いただくことをお願いする次第です。
 具体的には、
 1 学習集会「取り戻せ、生存権―「人間裁判」から学ぶ」(2013年10月19日(土)午後1時30分から名古屋港湾会館)の成功のため、貴団体の構成員のみなさんに、学習集会についてお知らせください。
 2 反貧困キャラバン2013inあいちの成功のために、財政的なご支援をお願いします。
      団体 1口5000円 個人 1口1000円 でお願いしております。
      (振込先)三重銀行 名古屋駅前支店 普通預金  口座番号 1182305
            名義 反貧困キャラバン 樽井直樹

 誠に勝手なお願いですが、是非ご協力いただきますようお願い申し上げます。
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2013年08月01日

"脱法ハウス"にみる貧困と居住福祉

<概要>
第1回学習会 "脱法ハウス"にみる貧困と居住福祉
◆日時  2013年9月20日(金) 18時30分より
◆会場  愛知県司法書士会館 2階
(金山総合駅南口徒歩5分) 名古屋市熱田区新尾頭1−12−3
◆講演と講師
1.脱法ハウスの実態と取組み
愛知県弁護士会
日弁連貧困問題対策本部事務局員 森 弘典氏
2.居住福祉の視点と可能性
中京大学教授
居住福祉ネットワーク東海 岡本 祥浩氏
※質疑応答、意見交流も予定しています。

<紹介>
室内が細かく区切られ、窓もない部屋で、2段ベッドを見知らぬ同居人と分け合う――こうした、極端に狭い居室が密集し住環境が劣悪な、いわゆる「脱法ハウス」が社会問題となっています。「見知らぬ人と住まいを共有する」といえば、「シェアハウス」が思い浮かびます。賃料の安いシェアハウスは、経済面のみならず、最近では人とのつながりを得られることからも注目されています。しかし、その一方で、「シェアハウス業界の2割がブラック、4割がグレー」との指摘もあるように、消防法違反、建築基準法違反が疑われる「脱法ハウス」が水面下で急速に広まっています。居住者に突然の退去通告を出すなどの問題も起きています。
なぜ、「脱法ハウス」が拡がっているのでしょうか。今回は、脱法ハウスの実態と取組みを通じて、その背後にある日本の「貧困」と「福祉の貧困」を探ります。東海地区では、今年3月、「居住福祉ネットワーク東海」が設立されました。学習会では、この団体の活動内容や「居住福祉」を追求する意義と可能性も検討します。
posted by 事務局 at 09:55| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月01日

参院選候補者アンケート

反貧困ネットワークあいちは、7月の参議院選挙に向けて、候補者アンケートを行いました。

貧困問題の解決にとって政治が果たす役割は大きなものです。
回答期限を6月30日にし各候補者へアンケートをお願いしました。

以下、7月1日時点で回答があった2名の回答を公開します。

参院選アンケート回答(もとむら伸子).pdf

参院選アンケート回答(伊藤よしき).pdf

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2013年06月14日

6月29日、反貧困全国キャラバン2013プレイベント

反貧困プレキャラバン_チラシ_表.jpg反貧困プレキャラバン_チラシ_裏.jpg「人間らしい生活と、労働の保障を求めて、つながろう!」をスローガンに、貧困問題の解決に取り組む全国の弁護士、司法書士や反貧困ネットワークなどの民間団体が呼びかけて、全国47都道府県を、2台のキャラバンカーが巡回して貧困問題の解決を訴える活動です。

今回は、6月29日(土)に名古屋の中区役所ホールにて、キャラバンカーの巡回に先立つプレイベントをおこないます。
昨年末に誕生した安倍政権が進めている「アベノミクス」。株価の上昇、円安の進行などが進行していますが、はたしてアベノミクスによって私たちのくらしはどう変わるのか?
一緒に考えませんか?

ぜひ皆さんご参加下さい!
posted by あいちのネットワーカー at 14:29| Comment(0) | ネットワークを目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月29日

(6/25)18時半?第5回学習会「ハローワークからみた求職・就労、最前線」@愛知県司法書士会館

第5回学習会チラシ.pdf
<概要>
学習会「ハローワークからみた求職・就労、最前線」
日時 2013年6月25日(火)18時半〜
場所 愛知県司法書士会館(金山総合駅南口徒歩5分)
講師 全労働省労働組合愛知支部 書記長小林真人氏
全労働省労働組合愛知支部 副委員長 西尾 豊氏
氷河期世代ユニオン     代表  小島鐵也氏

主催 反貧困ネットワークあいち
資料代 300円
問合わせ s.inoue.futagosihou@friend.ocn.ne.jp(ふたご司法書士事務所 司法書士

井上聡)、saya@kinjo-u.ac.jp(金城学院大学大山小夜)
※ちらし
https://dl.dropboxusercontent.com/u/28637977/flyer130625.pdf
<内容>
「労働行政」という言葉を聞いたことがありますか?
仕事を探すとき、職場でケガをしたときやトラブルに遭ったとき、仕事を失ったときなどに助言や支援をする行政(都道府県労働局、公共職業安定所(ハローワーク)、労働基準監督署など)を言います。今、日本では多くの職場で非正規雇用労働者が増えています。労働行政の場も例外ではありません。働く人を支援する労働行政も、働く場として課題や矛盾を抱えています。
今回、ハローワークに勤める、労働行政に働く人からなる労働組合の方をお招きして、「ハローワークからみた求職市場の変化」「問題企業をめぐる課題」「働く場としてのハローワークの現状と課題」を考えます。バブル崩壊後の就職難だった時期を経験したいわゆる「氷河期世代」の方をお招きして、「声をあげる」ことの大切さも学びます。
「ブラック企業」と一般に称される、労働法規を守らない企業の見分け方や対処法、就活・求職の際の“ハローワーク活用法”も学びます。
posted by あいちのネットワーカー at 10:42| Comment(0) | 学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする